USBは当初パソコンと周辺機器の接続を目的としていましたが、組込み機器の性能の向上により、USBホストの機能を組込み機器に持たせることができるようになりました。
これに伴い、USBインプリメンターズ・フォーラムでは組込みUSBホスト向けの認証の要件を公開しています。
組込みUSBホスト向けの認証要件は、パソコンと比較して主に以下のような違いがあります。
パソコンのUSBホストの場合、バス速度としてLow Speed及びFull Speedの両方をサポートする必要がありますが、組込みUSBホストでは、Full Speedのみ、Low Speedのみのサポートでも認証を受けることが出来ます。
なお、Hi Speedをサポートする場合はFull Speedを併せてサポートする必要があります。
組み込みUSBホストでは、ハブをサポートするかしないかを選択できます。
また、サポートする場合のハブの最大段数は1段から5段まで選択できます。
組込みUSBホストでは、Control転送のサポートは必須ですが、他の転送(Bulk・Interrupt・Isochronous)については目的に応じて非サポートであっても認証を受けることが出来ます。
組込みUSBホストはサスペンドをサポートするかしないかを選択できます。
ただし、サスペンドをサポートする場合はレジュームもサポートする必要があります。
組込みUSBホストでは、サポートする周辺機器を限定することができます。
ただし、サポートしない周辺機器が接続された場合でも、そのことがユーザー(操作者)に分かるよう、何らかの方法で表示などを行う必要があります。