技術解説 Technical Referrence

USB Audioの転送データサイズ

USB Audioのデータは基本的にアイソクロナス転送により一定周期ごとに転送が行われます。

この転送周期はFull Speedのデバイスでは1ms、High Speedでは125μsが最小単位となります。



一度の転送でやりとりされるデータのサイズは、

・サンプリング周波数

・1サンプルあたりのビット数

・チャンネル数

により決まります。



例えば、48000Hz/16bit/2chの音声データの場合、Full Speed(1ms単位)で48サンプル=192バイト、High Speed(125μs単位)では6サンプル=24バイトが一度の転送でやりとりされるデータのサイズとなります。



また、単位時間あたりのサンプル数に端数が出る場合、一定の間隔で端数分を補正します。

例えば44100Hzの場合、1msあたり44.1サンプルの転送が必要となります。この場合、USB Audioでは44.1サンプル分のデータを毎回出すのではなく、44サンプル×9回+45サンプル×1回=441サンプル/10msのように端数の出ないサンプル数で転送を行い、一定期間ごとにそれを補正するという形で転送を行います。例はFull Speedの場合ですが、High Speedでも基本的な考え方は変わりません。



なお、USB Audioの規格上プラスマイナス1サンプルまでの変動は許容されています。よって、48000Hzの場合1msごとに47~49サンプル、44100Hzでは43~46サンプル分のデータまでは正常な通信として扱われることになります。

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